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『ポラーノの広場』

【原文】 そして八月三十日の午(ひる)ごろ、わたくしは小さな汽船でとなりの縣(けん)のシオーモの港に着き、そこから汽車でセンダートの市に行きました。 【解説】 明治45年3月、16歳の時、修学旅行の途中、石巻から船で塩竈 … 続きを読む

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『はて知らずの記』

【原文】 汽車鹽竈(しほがま)に達す。取りあへず鹽竈神社に詣づ。敷百級の石階幾千株の老杉足もとひやひやとして己に此世ならぬ心地す。神前に跪き拜し畏りて和泉三郎寄進の鐡燈籠を見る。大半は當時の物なりとぞ、鐡全く錆びて側の大 … 続きを読む

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『山水小記』(仙台から金華山へ)

【原文】 鹽竈の町は半は港で半は漁市といふさまであつた。大漁の模様のついたどてらを着た漁師、細い通りに處々に並んでゐる青樓(せいろう)の浅黄(あさぎ)の暖簾(のれん)、ある旗亭(きてい)から三味線の音が湧くやうに聞こえた … 続きを読む

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