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鹽竈百人一首 |続古今和歌集(しほがまのうらのひがたのあけぼのにかすみにのこるうきしまの松)

【原文】 しほがまのうらのひがたのあけぼのにかすみにのこるうきしまの松 【現代語訳】 夜がほのぼのと明けはじめる頃に、塩竈の浦には春霞がかかり、そのぼんやりとした中に浮島の松がうっすらと見えることですよ。 作者・著者:続 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |中務集(いづみにはあらぬまがきのしまちかみなみのこえつつもるとこそきけ)

【原文】 いづみにはあらぬまがきのしまちかみなみのこえつつもるとこそきけ 【現代語訳】 和泉の守(順)と同じ音を持つ泉ではないですが、籬の島が近いので波が島を越して水が漏れるように、梅の実も泉から漏れ出したのだときいてお … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |菊葉和歌集(朧夜の月にたくもの煙だに霞みなそへそ塩がまの浦)

【原文】 朧夜の月にたくもの煙だに霞みなそへそ塩がまの浦 【現代語訳】 せめて朧月夜の晩だけでも、塩焼く煙を春霞に添えないでおくれ。塩竈の浦よ。 作者・著者:菊葉和歌集・従三位政子 サイズ:270 x 540mm 材質・ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新古今和歌集(しほがまのまへにうきたるうきしまのうきておもひのあるよなりけり)

【原文】 しほがまのまへにうきたるうきしまのうきておもひのあるよなりけり 【現代語訳】 塩釜の前に浮いている浮島ではないのですが、島が浮き上がるように、私の心も落ち着かなくて身体から魂が浮き上がっていきそうです。あなたへ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新葉和歌集(しほがまのうらかなしかるふなでかな霧の籬の島がくれして)

【原文】 しほがまのうらかなしかるふなでかな霧の籬の島がくれして 【現代語訳】 塩竈の浦を出る舟は籬島の霧に包まれるようにして姿を消していく。その風情は何とはなしにもの寂しく感じられることだ。 作者・著者:新葉和歌集・前 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |隆祐集(塩がまの昔の煙あともなしかすみはすゑにたちかくれども)

【原文】 塩がまの昔の煙あともなしかすみはすゑにたちかくれども 【現代語訳】 塩釜を象ったという融大臣はその昔、河原院で藻塩を焼いて陸奥の風情を楽しんだというが、今はその面影もない。春の霞だけは野末に立ち隠れているものの … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新後拾遺集(しほがまの浦より外もかすめるをおなじ煙のたつかとぞみる)

【原文】 しほがまの浦より外もかすめるをおなじ煙のたつかとぞみる 【現代語訳】 塩竈の入り江の内側も外側も、同じように霞がかかっています。まるで、遙か遠い沖の方でも塩焼く煙が漂っているように思われます。 作者・著者:新後 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(みちのくのまがきわたりはおしなべてわかめかりにとあまも行きかふ)

【原文】 みちのくのまがきわたりはおしなべてわかめかりにとあまも行きかふ 【現代語訳】 陸奥の籬島周辺では、一様にあまが若布を求めて盛んに行きかっております。 作者・著者:夫木和歌抄・大納言師氏卿 サイズ:270 x 5 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |万代和歌集(しほがまのうらにけぶりはたつらめど見えぬやはるのかすみなるらん)

【原文】 しほがまのうらにけぶりはたつらめど見えぬやはるのかすみなるらん 【現代語訳】 塩釜の浦に塩焼く煙こそ立ちますが、春に霞は現れないのでしょうか。霞と煙の区別がなかなかつけ難いのです 作者・著者:万代和歌集・源忠季 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |続古今和歌集(けぶりたつあまのとまやも見えぬまでかすみにけりなしほがまのうら)

【原文】 けぶりたつあまのとまやも見えぬまでかすみにけりなしほがまのうら 【現代語訳】 煙を立てて塩を焼く、その海人の苫屋も見えないほどに、春霞が漂っているのですね、塩釜の浦は。 作者・著者:続古今和歌集・大納言経信 サ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |玄玉和歌集(立ちわたる春の霞もわかれぬはけぶりになるるしおがまの浦)

【原文】 立ちわたる春の霞もわかれぬはけぶりになるるしおがまの浦 【現代語訳】 一面に立ち込める春の霞がここ塩釜の浦を立ち去り難いのは、塩焼く煙と馴れ親しんだせいなのでしょう。 作者・著者:玄玉和歌集・太宰大弐重家 サイ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(ながむればやそ島かけてあさみどりかすみぞたてるしほがまの浦)

【原文】 ながむればやそ島かけてあさみどりかすみぞたてるしほがまの浦 【現代語訳】 眺めやると遙か遠くの島々までもがうっすりと緑色に霞んでいるように見えることです、塩竈の浦は。 作者・著者:夫木和歌抄・正三位家衡卿 サイ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(塩竈のまがきの島のそなれ松浦さびしくも年ふけにけり)

【原文】 塩竈のまがきの島のそなれ松浦さびしくも年ふけにけり 【現代語訳】 塩竈の籬の島に茂る松は、風ですっかり腰が曲がったように地に枝を這わせています。長い年月を経て年老いた松はぽつんと浜辺に茂って、もの寂しそうに見え … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新古今和歌集(みし人の煙になりし夕よりなぞむつまじきしほがまの浦)

【原文】 みし人の煙になりし夕よりなぞむつまじきしほがまの浦 【現代語訳】 親しかった方が煙となって消えてしまった夕方以降、「睦まじ」という音に通う「陸奥(むつ)」の国の「塩釜の浦」でたなびく、塩焼きの煙までもが慕わしく … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(子を思ふ声もまがはししほがまのみしまがくれのまつのともづる)

【原文】 子を思ふ声もまがはししほがまのみしまがくれのまつのともづる 【現代語訳】 子を思って鳴く声のようにも聞こえます。塩竈の美しい島々の、松林の中に隠れ棲んでいるとも鶴(雌雄一対の鶴)の鳴き声は。 作者・著者:夫木和 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(うらにゐていのちをかけしもののふはかずさだまれりちかのしほがま)

【原文】 うらにゐていのちをかけしもののふはかずさだまれりちかのしほがま 【現代語訳】 背後に控えて朝廷の為に命を懸ける武士の数は、千賀の塩釜の真砂(まさご)の数ほどに多く定まっております。 作者・著者:夫木和歌抄・藤原 … 続きを読む

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