明治めいじになっても塩竈しおがまの水みず不足ぶそくは解決かいけつされずに、
人々ひとびとは飲のみ水みずの確保かくほに苦くるしんでいました。
塩竈しおがまのとなりにある七ヶ浜しちがはまや多賀城たがじょうから水売みずうりがやって来きていましたが、
水みずはとても高たかい値段ねだんで売うられていました。

そこで明治めいじ43年ねん（1910）、
当時とうじの町長ちょうちょうであった水間みずま豊稲とよしねが工事こうじにかかるお金かねを苦心くしんして集あつめ、
利府りふの春日かすが沼ぬまから新あたらしい水道すいどうを作つくることを計画けいかくし、
明治めいじ45年ねん（1912）に水道すいどうが完成かんせいしました。

水みずは春日かすが沼ぬまの水源すいげんから権現堂ごんげんどうの高台たかだいに引ひかれ、そこできれいにしてから、
人々ひとびとのもとへ送おくられました。

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  水間豊稲
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  水道工事の様子

これが近代きんだい水道すいどうの始はじまりで、安永あんえい6年ねん（1777）に鈴木すずき勘右衛門かんえもんが
初はじめて水道すいどうを作つくってから135年ねん後ごのことでした。