昔、塩竈は飲める水が少なく、
住民は「清水」という数少ない湧き水の出る場所に頼っていました。
とらこ清水、江尻清水、雁股清水、小松崎清水、
膳部清水、花立清水、からす清水の7か所があり、「七清水」と呼ばれていました。
七清水の場所
江戸時代、人口が多くなったことでこれらの清水だけでは足りなくなり、
井戸が掘られましたが、海が近いため、飲める水はあまり出ませんでした。
人々は、飲み水や調理に使う水を手に入れるため、
遠くにある清水や井戸まで水汲みに行ったり、
「水売り」と呼ばれた商人から高いねだんの水を
買ったりしなければなりませんでした。