塩竈神楽

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塩竈神楽(しおがまかぐら)

塩竈市指定文化財
「塩竈神楽」は、古くは延文5年(1360年)の鹽竈神社の神馬献上の祈願状にその記録が残りますが、現在の踊りの型は、大正時代の後期から昭和時代初期にかけて確立されたものです。出雲大社の流れを汲む「十二座神楽」と、伊勢神宮の流れを汲む「太神楽」の両方の演目を伝承する宮城県内でも珍しい民俗芸能で、鹽竈神社の祭りの時、境内の舞殿(神楽殿)で演舞奉納が行なわれています。現在の「十二座神楽」の踊りの型は、仙台市宮城野区の青麻神社の「青麻神楽」から伝承されたもので、その芸風は仙台市若林区の木下白山神社の「丹波神楽」、名取市の熊野神社の「熊野堂神楽」と似ていることから、元々はこれらの神楽から伝承されたものと考えられています。また、かつて「獅子舞」の演目が多く「塩竈太神楽」と呼ばれていたことや、北海道や東北を巡業で回っていたことなどから、「太神楽」の流れが多く見受けらることが「塩竈神楽」の特徴となっています。市内唯一の神楽であり、貴重な文化財を保護・活用し後世に継承するため、塩竈市無形民俗文化財(民俗芸能)に指定されました。(平成22年3月1日指定)