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鹽竈百人一首 |大和物語(しほがまのうらにはあまやたえにけんなどすなどりのみゆる時なき)

【原文】 しほがまのうらにはあまやたえにけんなどすなどりのみゆる時なき 【現代語訳】 塩竈の浦に海人がいなくなってしまったからでしょうか。どうして漁をする姿が見られないのでしょう。同じように、塩竈の浦には「天(あま)」が … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |相模集(いつとなくなみやこすらむすゑのまつまがきのしまに心せよきみ)

【原文】 いつとなくなみやこすらむすゑのまつまがきのしまに心せよきみ 【現代語訳】 古歌では、「もし、私が浮気心を持ったならば、きっと末の松山を波が越すでしょう」と、ありえないことの譬えとしてよく詠われますが、それがたっ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新古今和歌集(ふるゆきにたくもの煙かきたえてさびしくもあるかしほがまのうら)

【原文】 ふるゆきにたくもの煙かきたえてさびしくもあるかしほがまのうら 【現代語訳】 降る雪で、藻塩焼く煙がすっかりと消えてしまい、寂しいことです。塩釜の浦は。 作者・著者:新古今和歌集・入道前関白太政大臣 サイズ:27 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |建保名所百首(立ちのぼる煙や空にかすむらんみどりもふかき塩がまのうら)

【原文】 立ちのぼる煙や空にかすむらんみどりもふかき塩がまのうら 【現代語訳】 塩焼く煙が空に立ち上り、それで空一帯に霞がかかったように見えるのだろうか。緑が深まっていく塩竈の浦の様子は未だに春霞をかかえたままのようだ。 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新古今和歌集(ふけゆかば煙もあらじしほがまのうらみなはてそ秋のよの月)

【原文】 ふけゆかば煙もあらじしほがまのうらみなはてそ秋のよの月 【現代語訳】 夜が更けたならば、塩焼く煙も立たないでしょう。だから秋の夜の月よ、煙を立てる塩釜の浦を恨み尽くしてはいけないよ。 作者・著者:新古今和歌集・ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新続古今和歌集(いつしかと霞みにけりなしほがまの浦ゆく舟のみえまがふまで)

【原文】 いつしかと霞みにけりなしほがまの浦ゆく舟のみえまがふまで 【現代語訳】 いつの間にかすっかりと霞んでしまったなあ。塩釜の浦を漕ぎゆく舟が霞の中に紛れるほどであるよ。 作者・著者:新続古今和歌集・源俊頼朝臣 サイ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |続古今和歌集(ほかざまになびくをみつつしほがまのけぶりやいとどもえまさるらん)

【原文】 ほかざまになびくをみつつしほがまのけぶりやいとどもえまさるらん 【現代語訳】 思わぬ方向になびく煙を見ながら、塩竈の塩焼く煙が益々勢いを強くするように、他の人に靡いていく恋人を目にして、更に「思ひ」の「火」でご … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |和泉式部続集(塩がまのうらなれぬらんあまもかくわがごとからきものはおもはじ)

【原文】 塩がまのうらなれぬらんあまもかくわがごとからきものはおもはじ 【現代語訳】 塩竈の浦で藻塩を焼きつつ思い煩うことに慣れている海女でさえも、私のように辛い物思いはしないことでしょう。 作者・著者:和泉式部続集(和 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新葉和歌集(しほがまのうらかなしかるふなでかな霧の籬の島がくれして)

【原文】 しほがまのうらかなしかるふなでかな霧の籬の島がくれして 【現代語訳】 塩竈の浦を出る舟は籬島の霧に包まれるようにして姿を消していく。その風情は何とはなしにもの寂しく感じられることだ。 作者・著者:新葉和歌集・前 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(松風の夏たけくまにすずしきは梢に秋やちかの塩がま)

【原文】 松風の夏たけくまにすずしきは梢に秋やちかの塩がま 【現代語訳】 夏の盛りであるこの武隈で、松の木々をわたる風が涼しく感じられるのは、千賀の塩釜の松の梢に、秋が近づいているからであろうか。 作者・著者:夫木和歌抄 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新続古今和歌集(秋ぎりのまがきの島のへだてゆゑそこともみえぬちかの塩竈)

【原文】 秋ぎりのまがきの島のへだてゆゑそこともみえぬちかの塩竈 【現代語訳】 秋の霧が籬の島の隔てとなるように、飽きが来て二人の間には隔たりができてしまいました。霧に包まれた千賀の塩竈の所在がわからないように、近くにあ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(いくしほか染めてかくらんいろめでぬまがきの島のきしの藤なみ)

【原文】 いくしほか染めてかくらんいろめでぬまがきの島のきしの藤なみ 【現代語訳】 一体、幾たび染め重ねたのでしょうか。籬の島の岸に咲く藤の花の見事な色合いは、愛賞せずにはいられないものです。 作者・著者:夫木和歌抄・祭 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新古今和歌集(みし人の煙になりし夕よりなぞむつまじきしほがまの浦)

【原文】 みし人の煙になりし夕よりなぞむつまじきしほがまの浦 【現代語訳】 親しかった方が煙となって消えてしまった夕方以降、「睦まじ」という音に通う「陸奥(むつ)」の国の「塩釜の浦」でたなびく、塩焼きの煙までもが慕わしく … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新後拾遺集(しほがまの浦より外もかすめるをおなじ煙のたつかとぞみる)

【原文】 しほがまの浦より外もかすめるをおなじ煙のたつかとぞみる 【現代語訳】 塩竈の入り江の内側も外側も、同じように霞がかかっています。まるで、遙か遠い沖の方でも塩焼く煙が漂っているように思われます。 作者・著者:新後 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新千載和歌集(こぐ船も浪のいづくにまよふらん霞のおくのしほがまのうら)

【原文】 こぐ船も浪のいづくにまよふらん霞のおくのしほがまのうら 【現代語訳】 艪を漕ぐ船は今頃、波間で迷っていることだろう。春霞の奥深くに紛れるように横たわる、塩竈の浦を目指すのでは。 作者・著者:新千載和歌集・藤原為 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新後拾遺集(ことうらの春よりも猶かすめるややく塩竈のけぶりなるらん)

【原文】 ことうらの春よりも猶かすめるややく塩竈のけぶりなるらん 【現代語訳】 春を迎えた諸国の海岸は何処であっても霞に煙っています。しかし、塩焼く煙までもが漂う塩竈の海岸では、より一層霞がかかった風情に感じられることで … 続きを読む

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