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古の塩竈は都人たちの憧れの地でした。その美しい風景は多くの歌人たちの詩情を呼びおこし、塩竈をうたった歌がたくさん生まれ、歌枕の地となりました。 時代が移っても、塩竈で多くの文学作品が生まれました。
There have been many famous poems written about Shiogama, and the name even became a term of Utamakura. Even as time periods changed, a lot of poets visited the city.
鬼房小径

鬼房小径(おにふさこみち) しどみ咲く頃の幻少年記 しばらくは風を薫らす溺谷 蛟龍よ塩竈の月とくと視 姥杉の樹齢や緑雨こまや… 夕霞小狐ならば呼びとめん 父の日の青空はあり山椒… 材質・形状:石碑 収蔵場所:宮城県塩竈市 … 続きを読む
『塩竈百人一首』

従三位基雅卿 経平卿 (元輔) 正三位知家 大蔵卿有家卿 (実朝) 権小僧都季厳 前大納言為氏 妙光寺内大臣 前参議雅有 (土御門院) 範宗朝臣 前大納言忠良卿 権僧正頼印 法橋顕昭 正三位家衡卿 (隆祐) 権中納言経高 … 続きを読む
『ポラーノの広場』

【原文】 そして八月三十日の午(ひる)ごろ、わたくしは小さな汽船でとなりの縣(けん)のシオーモの港に着き、そこから汽車でセンダートの市に行きました。 【解説】 明治45年3月、16歳の時、修学旅行の途中、石巻から船で塩竈 … 続きを読む
民話絵本『古げたのおばけ』

むかしむかし、寒風沢浜の ひとたちが 元屋敷と いう ところに、すんで いたころの おはなしです。 ある ひの ことです。 ひるま、うみにでて いっしょうけんめい はたらいたむらのひとたちは、ひがくれると もうふとんをか … 続きを読む
塩竈の民話
「おじゃら浜の奇談」 明治の初めごろから、塩釜の外港として、経済文化の中心が石浜港に集まり、貨物船の出入りが、日増しに盛んになってきました。 船乗りたちも、全国から石浜に集まってきて(注1)きもいり肝煎の家の高橋安吉さん … 続きを読む
佐藤鬼房 手書き原稿

【原文】 というのがある。この句は杉風・曽良・素堂原安適などと、よりよい工夫・苦心したことが元禄六年荊口あての書簡で知ることが出来る。〈ほととぎす声や横(よこた)ふ水の上〉〈一声の江に横ふやほと﹅ぎす〉。ところで曽良の句 … 続きを読む