詳細分類の一覧
『塩竈百人一首』
従三位基雅卿 経平卿 (元輔) 正三位知家 大蔵卿有家卿 (実朝) 権小僧都季厳 前大納言為氏 妙光寺内大臣 前参議雅有 (土御門院) 範宗朝臣 前大納言忠良卿 権僧正頼印 法橋顕昭 正三位家衡卿 (隆祐) 権中納言経高 … 続きを読む
『ポラーノの広場』
【原文】 そして八月三十日の午(ひる)ごろ、わたくしは小さな汽船でとなりの縣(けん)のシオーモの港に着き、そこから汽車でセンダートの市に行きました。 【解説】 明治45年3月、16歳の時、修学旅行の途中、石巻から船で塩竈 … 続きを読む
『はて知らずの記』
【原文】 汽車鹽竈(しほがま)に達す。取りあへず鹽竈神社に詣づ。敷百級の石階幾千株の老杉足もとひやひやとして己に此世ならぬ心地す。神前に跪き拜し畏りて和泉三郎寄進の鐡燈籠を見る。大半は當時の物なりとぞ、鐡全く錆びて側の大 … 続きを読む
『山水小記』(仙台から金華山へ)
【原文】 鹽竈の町は半は港で半は漁市といふさまであつた。大漁の模様のついたどてらを着た漁師、細い通りに處々に並んでゐる青樓(せいろう)の浅黄(あさぎ)の暖簾(のれん)、ある旗亭(きてい)から三味線の音が湧くやうに聞こえた … 続きを読む
『塩竈まうで』
【原文】 神無月ついたち、年月の本意かなひて、此の国の一の宮にまうでけり。さるは、かねてより此の日に御供奉らんと案内しおきて、雨にも障らじと思ひ立ちぬれば、心おだしきものから、みそかのよひより、嵐だちて降出でたるが、よも … 続きを読む
『東北遊日記』
【原文】 東北遊日記 三月 十八日 朝微雨 巳にして晴る 塩竈の別当鈴木隼人を訪ふ 隼人 吾が二人を導きて法蓮寺に登る 寺の地は高敞にして松島を望むべし 寺に藩侯臨む所の室あり 塩竈明神の祠を拝す 是れを陸奥一の宮と為 … 続きを読む
『都のつと』
【原文】 その日くるるほどに。しほがまの浦に行つきぬ。 則(すなわち)神躰(しんたい)は やがてしほがまにてわたらせ給(たま)ふ。御前につやし侍(はべ)りぬ。 このうらの東にむかへる入海(いりうみ)にかけはしたかく … 続きを読む
『好色一代男』
【原文】 好色一代男(こうしょくいちだいおとこ) 口舌(くぜつ)の事触(ことふれ)(巻三) 仙台(せんだい)につきてみれば、この所の傾城町(けいせいまち)はいつの頃絶えて、その跡なつかしく、松島や雄島(をじま)の人に … 続きを読む
『源氏物語 乙女』
【原文】 少女(をとめ) 大殿、静かなる御住(すまひ)を、同じくは広く見どころありて、ここかしこにておぼつかなき山里人などをも、集へ住ませんの御心にて、六条京極のわたりに、中宮の御旧(ふる)降き宮のほとりを、四町(よ … 続きを読む
『おくのほそ道』
【原文】 それより野田の玉川 沖の石を尋(たづ)ぬ 末(すゑ)の松山(まつやま)は寺造を(つくり)て末松山(まつしようざん)といふ 松のあひあい皆墓はらにて はねをかはし枝をつらぬる契(ちぎり)の末も終(つひに)はかく … 続きを読む