作成者別アーカイブ: シオーモ

鹽竈百人一首 |中務集(いづみにはあらぬまがきのしまちかみなみのこえつつもるとこそきけ)

【原文】 いづみにはあらぬまがきのしまちかみなみのこえつつもるとこそきけ 【現代語訳】 和泉の守(順)と同じ音を持つ泉ではないですが、籬の島が近いので波が島を越して水が漏れるように、梅の実も泉から漏れ出したのだときいてお … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(みちのくのまがきわたりはおしなべてわかめかりにとあまも行きかふ)

【原文】 みちのくのまがきわたりはおしなべてわかめかりにとあまも行きかふ 【現代語訳】 陸奥の籬島周辺では、一様にあまが若布を求めて盛んに行きかっております。 作者・著者:夫木和歌抄・大納言師氏卿 サイズ:270 x 5 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新古今和歌集(みし人の煙になりし夕よりなぞむつまじきしほがまの浦)

【原文】 みし人の煙になりし夕よりなぞむつまじきしほがまの浦 【現代語訳】 親しかった方が煙となって消えてしまった夕方以降、「睦まじ」という音に通う「陸奥(むつ)」の国の「塩釜の浦」でたなびく、塩焼きの煙までもが慕わしく … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |続古今和歌集(ほかざまになびくをみつつしほがまのけぶりやいとどもえまさるらん)

【原文】 ほかざまになびくをみつつしほがまのけぶりやいとどもえまさるらん 【現代語訳】 思わぬ方向になびく煙を見ながら、塩竈の塩焼く煙が益々勢いを強くするように、他の人に靡いていく恋人を目にして、更に「思ひ」の「火」でご … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |大和物語(しほがまのうらにはあまやたえにけんなどすなどりのみゆる時なき)

【原文】 しほがまのうらにはあまやたえにけんなどすなどりのみゆる時なき 【現代語訳】 塩竈の浦に海人がいなくなってしまったからでしょうか。どうして漁をする姿が見られないのでしょう。同じように、塩竈の浦には「天(あま)」が … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |古今和歌六帖(あまぶねのかよひこしよりしほがまのほのほいたますおもひつきにき)

【原文】 あまぶねのかよひこしよりしほがまのほのほいたますおもひつきにき 【現代語訳】 天舟が塩竈に到着した時から、塩焼き竈に火がついていよいよ燃えさかったように、あの方が通い始めて以来、私に「思ひ」の「火」がついて、次 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |嘉元百首(春のくるいづくはあれど朝霞けぶりに深きしほがまの浦)

【原文】 春のくるいづくはあれど朝霞けぶりに深きしほがまの浦 【現代語訳】 春の訪れが美しいどの地と比べても、朝霞が深く煙る、塩竈の浦の景色ほど素晴らしいところはありますまい。 作者・著者:嘉元百首・法印定為上 サイズ: … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |続後拾遺和歌集(塩がまにいつか来にけん朝なぎにつりする船は爰によらなん)

【原文】 塩がまにいつか来にけん朝なぎにつりする船は爰によらなん 【現代語訳】 おやおや、一体、いつの間に塩竈に来てしまったのでしょうか。朝凪の中で釣りをする舟はぜひこの河原院に寄ってほしいものです。 作者・著者:続後拾 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(さ夜ふけて物ぞかなしきしほがまのももはがきするしぎのは風に)

【原文】 さ夜ふけて物ぞかなしきしほがまのももはがきするしぎのは風に 【現代語訳】 夜が更けて、鴫が幾度となく羽掻きをして立てるような風の音が、もの悲しく聞こえることだ。 作者・著者:夫木和歌抄・能因法師 サイズ:270 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(しほがまのうらにすむともをし鳥のとふことのはをいつかわすれん)

【原文】 しほがまのうらにすむともをし鳥のとふことのはをいつかわすれん 【現代語訳】 例え塩竈の浦に住んだとしても、鴛鴦(おしどり)が約束を忘れないように、どうして鴛鴦の契りを忘れましょうか。決して忘れは致しません。 作 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(ゆふやみにあまのいさり火みえつるはまがきのしまの蛍なりけり)

【原文】 ゆふやみにあまのいさり火みえつるはまがきのしまの蛍なりけり 【現代語訳】 夕闇の中に見える、海人の漁り火と思われた光は、実は籬の島に飛び交う蛍の光だったのですね。 作者・著者:夫木和歌抄・好忠 サイズ:270 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |宝治百首(塩がまのけぶりや空にたゆむらん薄雲はるる春の夜の月)

【原文】 塩がまのけぶりや空にたゆむらん薄雲はるる春の夜の月 【現代語訳】 塩竈の塩焼く煙は天空に昇ると勢いが弱まるのだろうか。薄雲がはれるように春の夜の月が美しく澄みわたっていることです。 作者・著者:宝治百首・隆親 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(ゆめにこそ宮このこともみるべきをそでになみこすちかのしほがま)

【原文】 ゆめにこそ宮このこともみるべきをそでになみこすちかのしほがま 【現代語訳】 夢にこそ都にいるあなたが現れるはずなのに、少しも現れません。それは、あなたが私のことをお忘れになったからなのでしょうね。ですから私は千 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |正治後度百首(ゆふされば松風さむみ雁なきて浜ぢさびしきちかの塩がま)

【原文】 ゆふされば松風さむみ雁なきて浜ぢさびしきちかの塩がま 【現代語訳】 夕方になると松林を吹く風が冷たいので、秋が来たと雁が鳴いて渡ってくる。千賀の塩竈の浜辺の路はもの寂しげであることよ。 作者・著者:正治後度百首 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |仙洞句題五十首(あかで入る月をみよとや奥つかぜ煙ふきしくしほがまの浦)

【原文】 あかで入る月をみよとや奥つかぜ煙ふきしくしほがまの浦 【現代語訳】 塩竈の浦では塩焼く煙が一面に漂って、月を鑑賞することができません。満足しないうちに沈みゆく月を堪能しなさいということなのでしょうか、塩竈の浦を … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |菊葉和歌集(朧夜の月にたくもの煙だに霞みなそへそ塩がまの浦)

【原文】 朧夜の月にたくもの煙だに霞みなそへそ塩がまの浦 【現代語訳】 せめて朧月夜の晩だけでも、塩焼く煙を春霞に添えないでおくれ。塩竈の浦よ。 作者・著者:菊葉和歌集・従三位政子 サイズ:270 x 540mm 材質・ … 続きを読む

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