作成者別アーカイブ: シオーモ

鹽竈百人一首 |万代和歌集(しほがまのうらにけぶりはたつらめど見えぬやはるのかすみなるらん)

【原文】 しほがまのうらにけぶりはたつらめど見えぬやはるのかすみなるらん 【現代語訳】 塩釜の浦に塩焼く煙こそ立ちますが、春に霞は現れないのでしょうか。霞と煙の区別がなかなかつけ難いのです 作者・著者:万代和歌集・源忠季 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(子を思ふ声もまがはししほがまのみしまがくれのまつのともづる)

【原文】 子を思ふ声もまがはししほがまのみしまがくれのまつのともづる 【現代語訳】 子を思って鳴く声のようにも聞こえます。塩竈の美しい島々の、松林の中に隠れ棲んでいるとも鶴(雌雄一対の鶴)の鳴き声は。 作者・著者:夫木和 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(いくしほか染めてかくらんいろめでぬまがきの島のきしの藤なみ)

【原文】 いくしほか染めてかくらんいろめでぬまがきの島のきしの藤なみ 【現代語訳】 一体、幾たび染め重ねたのでしょうか。籬の島の岸に咲く藤の花の見事な色合いは、愛賞せずにはいられないものです。 作者・著者:夫木和歌抄・祭 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新続古今和歌集(いつしかと霞みにけりなしほがまの浦ゆく舟のみえまがふまで)

【原文】 いつしかと霞みにけりなしほがまの浦ゆく舟のみえまがふまで 【現代語訳】 いつの間にかすっかりと霞んでしまったなあ。塩釜の浦を漕ぎゆく舟が霞の中に紛れるほどであるよ。 作者・著者:新続古今和歌集・源俊頼朝臣 サイ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(すぎぬとてをしみしきくはさきのこるまがきのしまにとまるなりけり)

【原文】 すぎぬとてをしみしきくはさきのこるまがきのしまにとまるなりけり 【現代語訳】 花盛りが過ぎてしまうといって惜しんでいた菊の花がまだ咲き残っていたのは、守りが堅いという籬島に留まっていたからなのですね。 作者・著 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新勅選和歌集(あけくれはまがきのしまをながめつつみやこ恋しきねをのみぞなく)

【原文】 あけくれはまがきのしまをながめつつみやこ恋しきねをのみぞなく 【現代語訳】 明けても暮れても籬島を眺めながら、遠くはなれた都を恋しく思っては泣いてばかりおります。 作者・著者:新勅選和歌集・源信明朝臣 サイズ: … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新古今和歌集(しほがまのまへにうきたるうきしまのうきておもひのあるよなりけり)

【原文】 しほがまのまへにうきたるうきしまのうきておもひのあるよなりけり 【現代語訳】 塩釜の前に浮いている浮島ではないのですが、島が浮き上がるように、私の心も落ち着かなくて身体から魂が浮き上がっていきそうです。あなたへ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |続古今和歌集(けぶりたつあまのとまやも見えぬまでかすみにけりなしほがまのうら)

【原文】 けぶりたつあまのとまやも見えぬまでかすみにけりなしほがまのうら 【現代語訳】 煙を立てて塩を焼く、その海人の苫屋も見えないほどに、春霞が漂っているのですね、塩釜の浦は。 作者・著者:続古今和歌集・大納言経信 サ … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(うらにゐていのちをかけしもののふはかずさだまれりちかのしほがま)

【原文】 うらにゐていのちをかけしもののふはかずさだまれりちかのしほがま 【現代語訳】 背後に控えて朝廷の為に命を懸ける武士の数は、千賀の塩釜の真砂(まさご)の数ほどに多く定まっております。 作者・著者:夫木和歌抄・藤原 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |千載和歌集(しほがまのうらふくかぜに霧はれてやそ島かけてすめる月かげ)

【原文】 しほがまのうらふくかぜに霧はれてやそ島かけてすめる月かげ 【現代語訳】 塩釜の浦を吹く風で霧がすっかり晴れあがって、海に浮かぶ多くの島々に月の光がさえざえと澄みわたっていることです。 作者・著者:千載和歌集・藤 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |後撰和歌集(さても猶まがきの島の有りければたちよりぬべくおもほゆるかな )

【原文】 さても猶まがきの島の有りければたちよりぬべくおもほゆるかな 【現代語訳】 「もうこれ以上陸奥の歌枕はございません」と仰られても、まだ籬の島が残っておりますので、それを歌枕に一首詠みましょう。そして古歌のように、 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |洞院摂政家百首(立ちのぼる煙は空に顕れて霞よこぎるしほがまの浦)

【原文】 立ちのぼる煙は空に顕れて霞よこぎるしほがまの浦 【現代語訳】 塩釜の浦に立つ煙は、たなびく春霞を横切って空へと真っ直ぐに昇っていくことです。 作者・著者:洞院摂政家百首・前但馬守源家長 サイズ:270 x 54 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |続拾遺和歌集(かきくらしふるしら雪にしほ竈の浦の煙もたえやしぬらん)

【原文】 かきくらしふるしら雪にしほ竈の浦の煙もたえやしぬらん 【現代語訳】 空一面を真っ暗にして降る白雪の為に、塩釜の浦の、塩焼く煙も絶えてしまうのではないでしょうか。 作者・著者:続拾遺和歌集・法性寺入道前関白太政大 … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |新葉和歌集(しほがまのけぶりになるる浦人はかすむもしらで月やみるらん)

【原文】 しほがまのけぶりになるる浦人はかすむもしらで月やみるらん 【現代語訳】 塩釜の塩焼く煙に慣れている浦びとたちは、春の霞ゆく風情を知らないで月を見ているのでしょうね。 作者・著者:新葉和歌集・前内大臣顕 サイズ: … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |夫木和歌抄(春くればまがきの島にかけてほすかすみの衣ぬしやたれなる)

【原文】 春くればまがきの島にかけてほすかすみの衣ぬしやたれなる 【現代語訳】 春が来ると籬の島を包み込むように春霞が立ち籠めますが、いったいその霞の衣の主は誰なのでしょうか。 作者・著者:夫木和歌抄・俊恵法師 サイズ: … 続きを読む

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鹽竈百人一首 |宝治百首(煙立つおぼろ月夜のかなしさも春のうみべに塩がまの浦)

【原文】 煙立つおぼろ月夜のかなしさも春のうみべに塩がまの浦 【現代語訳】 塩を焼く煙がたなびくおぼろ月夜に胸につまりますのも、塩釜の春の海辺にいるからでしょう。 作者・著者:宝治百首・道助 サイズ:270 x 540m … 続きを読む

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